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人生は「劇場」だということに改めて気づかされました。又吉直樹「劇場」を読んで

演劇人が主人公だから「劇場」というタイトルだと思っていたけれど、いやいやそんな単純なものではなかった。 「第2図書係補佐」「東京百景」「火花」「夜を乗り越える」とずっと読んできて、さっそく「劇場」を。 一気読みの凄まじさ。えぐられました。 新…

3冊同時読み作戦大失敗の巻

トイレ、電車、仕事の息抜きと、シチュエーションごとに本はいつも2〜3冊同時に読んでいます。頭ん中がごっちゃにならないよう、なるべく異なるジャンルを組み合わせています。 最近の組み合わせがこれ。 東海テレビ取材班のノンフィクション「ヤクザと憲法…

ステキな孤立 小松左京「アメリカの壁」を読んで

ベトナム戦争で疲れきったアメリカのことを、40年前、小松左京はこんなセリフで表現していました。 「アメリカってのは躁鬱型文明で、躁期が終わって、鬱病期にはいったのかも知れん」て。 トランプ時代を予言していた!とかで急遽発売となった「アメリカの…

「夫のちんぽが入らない」書店で買うかネットで買うか問題

ここ数年の自分の本の買い方。 情報はネットで収集。ウィッシュリストに登録 →店頭で中身を確認&その他の本をチェック →今すぐ要る!はその場で購入 →それ以外は、緊急性と経済状況に応じてAmazon/Book off OnLine/メルカリ/図書館それぞれからその時々適し…

「沈黙」を読み直したら傑作だった。

原作をはじめて読んだのは10代で、当時は全くその良さがわかりませんでした。で、スコセッシが撮るということでン十年ぶりかに読み直したら、ぶったまげました。こんなにも刺さる傑作だったとは。 特に「転ぶ(棄教)転ばない」のやりとりが始まる中盤以降の…

又吉直樹が帯コメントを書くことを予言した2009年の西加奈子

たちの良いインフルエンザに侵されたような、そんな気分です。 「火花」を読んで以降、又吉直樹の文章にはまり、「第2図書係補佐」「東京百景」と読みこんでいます。 「第2図書係補佐」は又吉自身の好きな本を、「東京百景」はタイトル通り東京を、それぞ…

互いに「さん」付けで呼び合うことさえ想像できなかった時代の「流」

会場費や食事の費用はお互いに割り勘だったそうです。 ちょうどそのシンガポールはシャングリラホテルで、習さんと馬さんが握手をした日、東山彰良の「流」を読み終わりました。 歴史上の事実として中国と台湾の関係はそれなりに知ってはいたのですが、大き…

又吉直樹先生の「火花」を読んでアートに対するもやもやがフワッと消えました

どんなに押しつけがましい発明家や芸術家も、自分の作品の受け手が赤ん坊であった時、それでも作品を一切変えない人間はどのくらいいるのだろう。過去の天才達も、神谷さんと同じように「いないいないばあ」ではなく、自分の全力の作品で子供を楽しませよう…

ヨシタケシンスケの絵本は危険です(オヤジにとって)

下手なアイデア本を読むより、ヨシタケシンスケの絵本を楽しむほうが、頭のトレーニングにはよっぽどいい。 「りんごかもしれない」は、ひとつのネタからどんどん世界を広げていく面白さ満載だけど、逆に自分の発想力の乏しさに気づいてがく然となるから要注…

「中国行きのスロウ・ボート」から学ぶ中国人とのつきあい方

お隣にある大きな国となんだかんだと問題が生じた時いつも思い出す短編小説があります。今から30年以上前の、1980年に発表された村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」。主人公が知り合った3人の中国人の記憶についての物語です。主人公が小学生の時、最初…