読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クラクション鳴らし放題ツアー

クラクションはなんのためにある。危険を知らせる時に使うもの、らしいが、いま日本ではほとんど使わない。というか、怖くて使えない。

なんたってクラクション殺人なんてのが、つい頭に浮かんでしまうから。そんなほとんど使ったことのないクルマの機能が、中国やベトナムでは大活躍だった。
道を走れば、どこでもいつでもクラクションが大賑わい。

 

f:id:ume_tubu:20150427104006j:plain

 


どいてくれ!はもちろん、ほらほら後ろからクルマがバイクが近づいてるぞ、よけないと危ないぞ、の合図が、挨拶がわりに鳴り響いていた。


クラクションを鳴らされても、誰も怒らない、イライラしない、むしろクラクションなく接近するほうが危ない。自分の存在をしらしめるための道具としてみな手放せない。
これはストレス解消、という役割もあるのかもしれない。


で、考えてみた。

クラクションを封じられている日本人観光客向けにクラクション鳴らし放題ツアー、なんてのはどうだろう。

 


さあ、ベトナムハノイに着きました。「クラクション鳴らし放題ツアー」で申し込んだクルマが、あなたを空港で、ホテルで出迎えてくれます。


どうぞ助手席にお乗りください。

 

走る目の前にどいて欲しいクルマがいたらどうぞクラクションをお鳴らしください。車線変更や進行の妨げになるクルマやバイクがいたら、どうぞクラクションをお鳴らしください。

市内1時間鳴らし放題20万ドン(日本円換算約750円)でいかがですか?

リストラやパワハラ、 なかなか減らない住宅ローン、頻発する地震、厄介なクライアントへの対応、衰える体力、上がらぬ給料などなど日頃の鬱屈がたまりにたまった日本の皆さま、ひととき「クラクション鳴らし放題ツアー」でストレス解消をはかってみませんか。

f:id:ume_tubu:20150427104022j:plain


ああ、日本に帰って思ったこと。なんて日本は静かなんだろう。騒音規制なんてコトバはベトナムの辞書にはないのでは、と思ってしまった。誰もが我が物顔で走り、大声を立て、自由に車線を変え、信号なんてあってないもの、逆走だっておとがめなし、それでいて、事故が意外と起こらない。


一度交差点の真ん中でバイク同士が軽い接触しているのを見かけたが、ドライバーは笑顔ですれ違っていった。それはまるで、エレベータから降りる人と乗る人が同じタイミングでがちあい、右に左に体をよけ合う程度のこと。

日本ならば、それだけのことでも「チェ」と舌打ちする人さえいるのに。


さて、どちらがいいのか。二者択一で決められることではないけど、「クラクション鳴らし放題ツアー」へのお申込みはお早めに。

 


人気ブログランキングへ