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あんなに感動したのになんでスルッと忘れられるの?感動の賞味期限は一瞬

ドライバーの不注意や高齢者の過信慢心が原因の交通死亡事故が、愛知県では特に多いようです。

そんな注意喚起・啓蒙のための街頭テレビ用CMを演出したことがあります。

アナログ的に公道でまあまあ危険なシーンを撮影し、「痛み」の感じる作品ができたかと思うのですが、
さて、その映像から受ける「痛み」や「刺激」「効果」はどれだけ持続されるのでしょうか。


スタッフや関係者は、完成品を見た後、「怖いな」「気をつけよ」と感想を述べるのですが、はてさてそのあと仕事に戻り、メールや電話をし、トイレに行き、コーヒーブレイクをし、同僚とダベリ、ほんじゃ「お疲れ様でした」と社を出て、途中コンビニと本屋に寄り、家に帰ってから、あ、あれ買ってくるの忘れた!車で買いに行ことハンドルを握っても、その時どれだけ「怖いな」「気をつけよ」の感覚が残っているんだろうか。

けっこう忘れちゃてるんじゃないだろうか。
感情の賞味期限は案外短い、と思わざるを得ないのです。



庵野秀明の映画にもなった村上龍の小説で「ラブ&ポップ」というのがあります。小説にも映画にも同じこんなシーンが描かれていました。

 

ラブ&ポップ 特別版 [DVD]

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主人公の女子高生が夜、「アンネの日記」のドキュメンタリーを見ていて思いっきり泣いて感動したんだけど、一晩寝て朝起きて「JJ」読んでたら、シャンプーで洗い流したように心がツルンとしているのに気づいたって。

映画も小説も21世紀になる前の、10年以上昔の作品なんだけど、このエピソードはしっかりと覚えている。この感覚、まさにそうだよな、とうなづいたからです。


けっこう毎日感動してます。
本を読んでも、ドキュメンタリーを見ても、街で心優しいシーンに触れても、感動は簡単にできちゃいます。

でも、やはり、日常に戻っちゃうとツルンなんです。

だから、あの時の感動がきっかけでこの仕事に就きましたとか、こういう活動はじめましたとかの人を見ると尊敬してしまうのです。

なんだろうな、「感動」と「行動」は別物なのかな。



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