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軍艦島→要塞島=「冒険者たち」から「コンテンツの秘密」

世界文化遺産に登録されるかどうかの長崎・軍艦島
行ったことないけれど軍艦島の映像を見るたびに思い出す映画があります。
 
古い映画ですが、「冒険者たち」(1967年ロベール・アンリコ)
 
冒険者たち [DVD]

冒険者たち [DVD]

 

 

飛行機乗りのアラン・ドロン(男)、自動車エンジン開発のリノ・バンチュラ(男)、芸術家のジョアンナ・シムカス(女)の3人が、それぞれ自分の分野でチャレンジをするけれど、みんな失敗。

 

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挫折のなか、3人は海に眠る(であろう)財宝探しに出かけていくという、なんとも物悲しくも美しく「青春!」の切なさを描いてて、実はこれ、ワタシの生涯ベスト1Movieなんですわ。
 

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この映画に出てくるのが、海に浮かぶ要塞島。
軍艦島のようにいくつかのビルが並ぶ街のようではなく、島全体が一棟の建物になっています。「冒険者たち」のクライマックスは要塞島が舞台です。
 

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この映画、はじめて見たのが高校の時で、といっても1967年の映画だからリアルタイムじゃなく、どこかでリバイバルされていたのを観ました。
以来、テレビでの放映はもちろん、DVDも買って繰り返し観ています。
 
 
繰り返し観る映画っていったい何を求めて観るのかな。
何度目からはもうストーリーなんてどうだっていい。本筋とは関係のないほんの些細なワンカットや役者の仕草やセリフのために観ているんでしょうね。
 
 
神は細部に宿る、ってやつです。
 
 
 
 
川上量生の「コンテンツの秘密」という本があります。
川上量生ジブリに弟子入りし、そこで「コンテンツ」っていったいなんだろうと考え、それを論文のような形にまとめた一冊です。
多くがアニメの話なんですが、一応コンテンツ作りの端くれにいる者としてはその考えの多くが刺激的です。
 
その中の一節を。
となりのトトロ」が何度地上波放送されても視聴率がいいのはなぜか?皆見ているのにどうして繰り返し見られるのかを川上量生ジブリプロデューサの鈴木敏夫に尋ねた時の話です。
 

鈴木敏夫さんが以前、こんなことを話してくれたことがあります。 「なぜ『となりのトトロ』がヒットしたのか。昭和の原風景だとか、現代人の自然に対する回帰の欲望だとか、いろいろ難しいことを言う人はたくさんいる。でも、それは全部、的外れだと思う。トトロが人気になったのは、トトロのお腹がフワフワしてて、なんだか触るとへこんだりして気持ちよさそうだったからというのが本当の理由に決まっているでしょう

 

 
たしかに。あのボヨ〜ンボヨ〜ンはいつ見てもニヤッとしてしまいます。他にもネコバスのドアが開くところとか真っ黒クロスケの登場シーンとかは何度見ても楽しい。
 
こうしたニヤッとするシーンがどれだけあるかが自分にとっていい映画の基準だと最近思っています。
ただストーリーをなぞるだけの映画はいりません。細部に宿った神と出会いたいのです。
  


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