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お家芸だのモノづくり大国だの言うのもうやめたら

これからどうしよう?
地元愛知県は小牧の隣りの春日井に、羽衣チョークという会社がある。というかあった。
 
 
経営者の高齢化とか少子化によるチョーク需要の減少で3月で廃業しました。
 
知らなかったけれど、羽衣チョークの作るチョークは、書きやすく折れにくくチョーク界のロールスロイスともいわれているスグレモノらしく、これでないとダメ、という数学者や予備校講師、先生らがいっぱいいるらしいです。
で、廃業を発表した途端、予備校やアメリカ・スタンフォード大学から何万本という大量注文があったといいます。中国人の爆買を超えるレベルです。
 
 
電子黒板だとかタブレット授業とかが増え需要が減って、しかもこれでなければダメ、という愛用者も少数では会社存続はどうしたって難しい。時代の流れといってしまえば、まあ、仕方がない。
でも、この羽衣チョークの問題、ちょっと気になるところが別にあるのです。
 
 
廃業が決まり大量注文をこなしている時、韓国からの訪問者が工場にありました。
韓国で羽衣チョークを愛用している予備校講師です。彼もまた羽衣チョークの優秀性を実感している一人です。
訪問の目的はチョークの大量注文ではなく、別のところにあります。
 
生産機械の買い取りです。
 
 
彼は予備校をやめ、5000万ほどの私財を出して生産機械を買い取り韓国内で羽衣チョークの工場を建ててしまおうというのです。
日本では需要は少ないかもしれないが、韓国や他のアジア諸国ではまだ需要がある。すでに優秀さを確立している羽衣チョークのノウハウと技術をそのまま買い取りMade in KOREAとして売りだそうというのです。
羽衣チョークは日本でも別会社に技術移転して生産販売するらしいが、したたかさではまったくやられてしまっている。
 
 
 
日本の紙幣の原料はミツマタという落葉低木らしく、国内生産地の中国・四国地方では、過疎や高齢化で必要な生産量が得られなくなり、生産量が減り、いまではネパールと中国に頼っている。
そのネパールでの生産もこの前の地震で大きな被害を受けて、輸入に影響が出てきて中国一国に頼らざるを得なくなってきている。
 
 
高齢化、過疎、後継者不足、需要減少でどんどんとなくなっていったり、消えていったり、海外へと舞台を変えていったりのモノが、知らないだけでいっぱいあると思う。
やはり日本国内では難しくても確立された技術は、日本では需要なくても海外では需要があったり、で、強かな人たちはそんなものを持っていったりしている。
ま、仕方ないとボケーとしているとぜ~んぶ失ったりして。
 
 
 
お家芸とかものづくり立国とか未だ叫んでいるけど、このコトバは危険だなぁ。なんだかんだ言ってもお家芸だ、大丈夫だと安心しきってると危機感が乏しくなってしまう。
 
柔道だって体操だって日本のお家芸とかオリンピックのたびにいうけれど、もうそう言ってあぐら書くのはやめたら。
 
 
ものづくりというと頑固で大切にしているモノという感じだけど、製造業と言い換えるともう日本ダメでしょう。
製造からイノベーションは日本から生み出せなくなってきている。
 
 
「YOUは何しに日本へ」とか大好きでいつも録画してみているけれど、外国人がニッポンニッポンとか言っているのをありがたがってニッポンていいでしょ、と暗示かけられちゃうと盲目的に安心しちゃ
 
 
この前ガイアの夜明けで日本の飴を樹脂で固めてアクセサリーにする、ってのをやっていた。
日本のいわゆる昔ながらの飴も、飴としてはそんなに需要はない、でも新たな価値を与えて生まれ変わらせようとしている。
飴は飴のままで価値あるけれど、飴を異なる形で新たな価値を与えることでもう一度飴そのものの価値が高まるってこともある。
 
なんかこのままじゃ、気づいたら日本、なんにもなくなちゃったりして。
 


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