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中国じゃあアメリカじゃあ、なんて訳知り顔の訳知り野郎も日本じゃあと括られてる

これからどうしよう?

世界各国から100人近くの技能者が集まり技を競い合う競技が、某ホテルで開催されました。

個人賞団体賞の発表は、競技後併設の大ホールで、親睦パーティのなか行われます。

 

私たち撮影スタッフは、機材セッティング、カメラアングルチェック、段取り確認のため、授賞式パーティ準備中のホールに入りました。

ちょうどホテルのスタッフが、ビュッフェ形式のテーブルに料理を並べているところでした。どの料理も美味しそうです。

 

でも、スタッフが機敏に動きまわる姿に、なにやら違和感を覚えてきました。

 

なんだろう。

 

 

 

なんのことはありません。

その訳はスタッフの頭にありました。

男性も女性も皆一様にヘアキャップらしきものを被っているのです。

 

アイロンがピシっと効いたスーツに蝶ネクタイ。

タイトなスカートに目映い白シャツ。

すらりと伸びた背筋と、頭にはシャワーキャップ、いや、ヘアキャップ。

 

一見滑稽だけど、さすが日本の高級ホテル、衛生管理がしっかりとしています。

 

 

でも、ふと思いました。

 

 

今回の競技・パーティには、蝿が飛び交うなか、汗やツバをとばしながら街頭で調理しているあの国この国からの方々がたくさん参加しています。

 

日本人ならば、徹底した衛生管理を顕在化したその姿に安心を感じますが、異国の方々はこのヘアキャップ姿にどんな印象を抱くのでしょう。

 

 

 

 

 

以前アメリカに行った時、田舎町のホテルで空港までのタクシー配車を頼みました。

するとやってきたのは、TAXI表示など一切ないSUV的なクルマです。

助手席をみると、おや、すでに先客が。毎日肉をたらふく食べてそうな豊満なヤンキーガールです。

誰だ?と様子を伺ってみても降りる気配は微塵もありません。どうやら運転手の彼女のようです。デートの途中についでに空港まで行ってやるわノリで現れたようで、何だよアメリカって国はふざけてる!と驚きました。

 

 

 

外国に行くといろいろな驚きがあります。

その国でもそれらは滅多にないことかもしれませんが、その一瞬を垣間見てしまった私たちは、それがその国での日常・習慣だと思い込んでしまうことがあります。

 

ほんの小さな場所のたまたまの出来事が、その国全体の印象になってしまうのです。

 

 

 

パーティ参加者たちは、帰国後こんなふうに家族や友だちに話しているかもしれません。

 

「ニッポンのホテルじゃ、料理運ぶとき、頭にシャワーキャップ被るんだぜ。あれなに、転んでビールこぼしても頭濡らさないためかい~HaHaHaHa」

 

 

 

そういう自分も、中国の片田舎の小さな町にほんの数日いただけで、「中国では」と、日本の25倍の全土で13億人全員がそうしているかのように、訳知り顔で語ってしまうことがあります。

 

国だけでなく、人でもそうです。

普段は笑顔を絶やさないけれど、たまたま嫌なことがあったほんの一瞬の険しい顔を見ただけで「あの人は気難しい」と印象を刻み込んでしまうことがあります。

 

 

 

それは一部であってけっして全てではないと頭では理解していても、ついつい全てだと決めつけてしまうのはホントに危険だなと最近思います。

 

 

 

「暗闇のなかの象」という寓話があります。

真っ暗闇のなかに一頭の象。象など知らない人々が恐る恐る象に触れます。

 

鼻に触れた人は「象とは、まるで水道管のような生き物だ」

 

耳に触れた人は「扇のような生き物だ」

 

脚に触れた人は「柱のような生き物だ」

 

それぞれ間違いではないけれど、正しくもない。

 

 

 

そういうものだ、昔からこうなっている、みんなが言っている、フツーそうする…

いつのまにかこういった症候群に侵されている自分にふと気づき、ハッとなることがよくあります。

なるべく一呼吸置いて、そうかな、と疑問を自らに投げかけたいのですがなかなか…それもままならず…一日一日が終わっていってしまう今日このごろです。

 

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

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