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互いに「さん」付けで呼び合うことさえ想像できなかった時代の「流」

会場費や食事の費用はお互いに割り勘だったそうです。
ちょうどそのシンガポールシャングリラホテルで、習さんと馬さんが握手をした日、東山彰良の「流」を読み終わりました。
 
歴史上の事実として中国と台湾の関係はそれなりに知ってはいたのですが、大きな枠組みのなかの断片的な知識にしか過ぎなく、不安定な地で青春を過ごしていた若者たちのことはまるで知らなかった。
いつ再び銃を手にしなければならないかわからない不安と押し寄せる民主化という名の自由とのギャップは、暴力を支えにしなくては生き抜いていられなかったのでしょう。
 
それにしても、「流」に描かれている時代には、こっちとあっちの人が、遠い未来にお互いに「さん」と呼び合い、割り勘で食事をすることなんて想像さえもできなかったんだろうな。

 

流

 

 



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