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2020東京オリンピック開会式はこうなる!とおもしろいな

来年の話をすると鬼が笑う、てなことを申しますが、では、4年後の話をすると誰を笑わせちゃうのか。
ま、4年も先のことですからいま何を言って4年後には誰も覚えちゃいません。思う存分笑ってやって下さい。
 
 
8月リオ五輪閉会式での東京へのハンドオーバー演出をご覧なりましたか。マリオやらドラえもんやら、さらにはAR満載の、それはそれはとても素晴らしい8分間でしたね。
東京で!オリンピック!と、あまり関心もなかった愛知県人ですが、少なくとも2020年9月までは生きなきゃ、と小さく決心した次第です。
 
 
先日NHKの「クローズアップ現代」で、ハンドオーバー演出の舞台裏を紹介していましたね。なにやらパラリンピック閉会式でも同じメンバーが演出を務めるとか。日本時間の9月19日、はい、予約録画しました。
 
 
さて4年後。東京での開会式はいったい誰が演出を務めるのでしょう。
 
日本で、愛知県の片隅で、一応、名刺に「企画・構成・演出」という肩書を記している身としては、いつ何時、勘違いからでもオファーが来ないとも限りません。可能性は、0%ではありません。
ひょっとすると演出ではなく、歌手およびダンサーとして勘違いオファーがあり、「嵐」を巻き起こすことだってありえます。
 
 
どちらにしたって、
「いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロで、来ないかもしれないからと言って準備をしないのがアマチュア」 
 
と、エンツォフェラーリのデザインを手掛けた、インダストリアルデザイナー奥山清行氏が言っています。
 
 
 
さぁてっと、これから、(中身ではなく、いつオファーが来ても準備を怠らないという点で)プロがプロである所以をお聞かせしましょう。
 
 
 
 
ときは、2020年7月24日午後8時、新国立競技場。
 
競技場の観客、テレビ・ネット観戦の人たちは、開会式の、その始まりにまず「おや」と思います。
開会式は、過去選手団入場前に延々とショーが繰り広げられていたのに対し、東京大会では選手団の入場から式がはじまります。
 
世界◯◯◯の国と地域から集まった選手団がいま、新国立競技場を埋め尽くしています。
 
そして、誰なのかわかりませんが(たまたまその時の)エライ人が高らかに開会宣言を述べようとスタジアム全体が静まり返った、その時!その瞬間!
 
 
 
 
 
沈黙を破る声が競技場に、全世界のテレビ・ネット中継に響き渡るのです。
 
競技場内に設置された大型モニター画面のなかで、NHK高瀬耕造アナが、冷静さを保ちながらも緊張を隠せない面持ちで訴えています。
 
 
「2020東京オリンピックパラリンピック開会式の最中ですが、只今入りました臨時ニュースをお届けします」
 
 
高瀬アナから切り替わったその映像が捉えているのは、東京湾アクアライン近郊の海面。
の。
その上にそびえ立つ。
そびえ立つ。
 
 
はい、察しの早い方はもうおわかりですね。
 
 
非常事態でありながらも決してパニックを引き起こさせない、訓練を重ねた高瀬アナの声が世界中に響きます。
 
「ただいま東京湾沖に巨大不明生物が発生したとの情報がもたらされました。巨大不明生物は、東京国際空港D滑走路をまたぎ、いままさに上陸を始めようとしています」
 
 
さあ、えらいこってす。
現実なのか虚構なのか。演出なのかドッキリなのか。
 
 
 
その後もニュースは、刻々と巨大不明生物の動向を生中継します。
川を遡り、住宅街を踏み散らし、高層ビルをなぎ倒し、都内を進行する巨大不明生物。
このまま前進すると、おお、そこは北緯35度40分41秒東経139度42分53秒。新宿区と渋谷区にまたがる、新国立競技場ではないか。
 
 
 
 
 
2016年7月29日「シン・ゴジラ」が公開され、今もなお大ヒットを飛ばしています。
シン・ゴジラ」を満喫した多くの人は、「シン・ゴジラ2」を待ち望んでいることでしょう。
続編の公開は、1年後2年後じゃ早すぎます。4年後くらいが程よい感じです。
4年後、それは2020年。2020年オリンピック前の7月前半公開のためには、2018年19年あたりから撮影をはじめなければなりません。
 
そうです。こんな効率的なことはありません。映画用と開会式用の映像を同時に制作しておくことができるのです。
 
街でエキストラが走り回るシーンの撮影があったとしても、皆「シン・ゴジラ2」の撮影だと思ってくれます。まさかこのシーンがオリンピック開会式用だと誰も疑わず秘密裏に撮影や制作が進められます。CGだってそうです。使い回しができちゃう。
 
 
 
 
ドスン!ドスン!
 
新国立競技場建設時に密かに仕込まれた4DX装置によって、競技場全体が揺れる揺れる。巨大不明生物がいま確実に接近してきているのが明らかです。
 
 
さて、ここからが日本が誇るAR技術の見せ所。
PerfumeのLIVEやリオ五輪で見せたAR技術は、更に4年を経て格段に進化を見せています。
 
選手団、観客が見上げる先には、競技場を覗き込む巨大不明生物の姿が!
ゴーヤのような肌の不気味さ、生物が発する熱量、尻尾を振るたびに巻き起こる風圧の現実感。そしてなによりも、118メートルという巨大さがもたらす威圧感は、現実なのか虚構なのか。演出なのかドッキリなのか。もうわかりません。
 
 
ああ、どうする?このままではせっかく建設したばかりの新国立が壊されちゃうぞ!世界から集まったアスリートやVIPが犠牲になっちまうぞ!
 
 
 
競技場内のモニター画面内には、(事前に撮影しておいた)閣僚会議の中継風の映像で映し出されています。
 
 
官房長官「総理、ご決断を!」
 
総理「いま、ここで決めるのか。聞いてないぞ」
 
官房長官「苦しいところですが、ご決断下さい」
 
総理「よし、わかった。日本選手団に許可する」
 
 
 
その下命を受けた日本選手団は隠し持っていたスマホを一斉に取り出す。
巨大不明生物に向ける。
アプリを立ち上げ、巨大不明生物に向かってピュッピュッと攻撃捕獲を始める。
 
そうです、これが、2016年夏、日本中を席巻した「ポケモンGO」技術の進化系なのです。
 
 
 
 
試合が始まってしまえばライバルとなるあの選手もこの選手も、今は平和を望む仲間。ともに戦う時が来た。
実は日本選手団、自分の分のスマホを持っているだけではありません。ひとり2台以上隠し持っていたのです。
ある選手はタンザニアの選手に、ある選手はロシアの選手に、ある選手は北朝鮮の選手に、それぞれ手渡し、全世界の選手が力を合わせはじまるのです。
人種も民族も国籍も肌の色ももう何も関係ありません。いま全世界がひとつになる瞬間がやってきました。
 
 
平和を願う想いが巨大不明生物を苦しめます。あと一息だ。
断末魔の叫びとともに生物の口から一筋の炎が。
その炎が向かう先は。
 
 
 
 
 
 
 
そう、聖火台。ドーン!
こうして2020東京オリンピックパラリンピックの、幕が上がるのであった。
めでたしめでたし。