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おやじも楽しめるコスメ体験「naoriなおり」in 愛知は奥三河東栄町

映像制作の現場から これからどうしよう?
~みんな外国へ行くのね 独身貴族ね 彼と私だけ残され 肩すくめたのよ~
かつて岩崎宏美が「夏に抱かれて」という曲でこう歌っていました。
外国はもちろん、いいですが、まだまだ日本国内には知っているようで知らない素敵なところがいっぱいです。
 
そう、地元、愛知県にも。
北東部に位置する奥三河地区をぐるっと巡ってきました。
 
 
まずは、名古屋から車でおよそ2時間の愛知県北設楽郡東栄町
毎年11月から3月にかけて夜通し舞や囃子が繰り広がられる花祭りで知られています。
 
 
人口3,500人のこの町は、少子高齢化が進む過疎地域でもあります。
 
 
訪れたのは、廃校となってしまった東部小学校跡。
 

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今は「のき山学校」(東栄町体験交流館)という交流の場となり、地元の人はもちろん、地域外から訪れる人が農業体験や山里の暮らしに親しむイベントも開催されています。

 

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Cafe図書室もありました。

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nokiyama.com

 
 
 
実は(知らなかったのですが)東栄町は、ファンデーションの原料であるセリサイト(絹雲母)が、現在日本で唯一採掘されている場所なんです。
 
 
 
そんな美の原産地ともいえる東栄町で、美を体験する。
 
それが「naoriなおり」というビューティーツーリズムなのです。
 
 
ミネラルファンデーション、チーク&アイシャドウ、ボディパウダー、ルームスプレー作りなどが体験でき、今回私が体験してきた「美」が、リップクリーム作りでした。
 
 
 
なにを隠そう、自分にとってリップクリームは常備品。冬はもちろん、夏でも常にカバンの中に入っています。
寝る前にも必ず塗り、塗り忘れて布団に入ると、唇の乾きが気になって眠れなくなるという、重度のリップクリーム依存症のため、今回のリップクリーム作りは願ってもないタイミングでした。
 
 
よし作るぞ!My beauty.
 
自分の、自分のための、自分によるリップクリームに向けて、さあ今「3年」とクラス札が掲げられた教室に入りました。
 
 
 
講師を務めてくださるのは、神楽の魅力に取り憑かれ、全国の祭りを見て回るなか、ここ東栄町花祭りにビビッときて、和歌山から東栄町に移り住んだというツアーディレクターの大岡千紘さん。
 

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ビューティーツーリズム「naoriなおり」を立ち上げ、また東栄町職員として観光協会設立に向け、日々奮闘している、頼もしき、かつ麗しき女性です。
 
 
 
 
今回ともにリップクリーム作りを体験したのは、広告会社や旅行会社や制作プロダクションなどに勤める男性5名と女性4名の大人たち。
 
みなさん仕事柄、リップサービスは得意(?)でしょうが、はたしてリップクリームは?
 

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それにしても大人は勝手です。普段子どもたちには「静かにして」「先生の言うことをよく聞きなさい」と言っているのに、材料や作り方を説明している講師の大岡さんの話を聞いちゃいない。
 
目の前の材料を勝手に手に取っては「なんだこれ」「おお、ハチミツだ」「着色できるんだ」と無駄口ばかり。
 
 
いざ作りましょう、となっても「え、これ何グラム入れるんだっけ?」「キャンディリラワックスってなんだ?」「何色がいいかなぁ」と、ああだこうだうるさいばかり。
 
 
でも、楽しそう。
 
そう、実際に楽しいのだこれ。
 
オヤジたちでも楽しいから参っちゃう。
 
 
 
 
せっかくだから色を付けよう、と選んだのがオレンジの顔料。
鉱物を粉末状にしたアースピグメントというものらしく、少量でも発色が良いらしいのですが、せっかくだからの貧乏性が災いして、ちょっと濃い目のオレンジになってしまいました。
 
 

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さっそく唇に塗ってみると、なんとも艷やかで潤い具合もこれからの季節にピッタリのプルプル感で、まるで石原さとみ気分。
 
リップサービスにも磨きがかかりそうです。
 

 
 
今回は滞在時間が限られていたので、泣く泣く諦めざるを得なかったのですが、「naoriなおり」には、「セリサイト採掘鉱山探検」もあります。
今も稼働中の手掘り鉱山を見学できるのは日本ではここだけです。これはぜひまた今度インディ・ジョーンズ気分で体験したいものです。
 
 
 
 
「なおり」とは、鉱山用語で、鉱脈の、特に品位の高いところのことをいい鉱脈の交差部分や、傾斜が変わるところなどに形成されていることが多いそうです。
誇りを持って人と人が交わり、そして変わっていくことを願い、この名称となったといいます。
 
 
 
 
ただ単に風景を愛でたりグルメを味わったりの旅行や観光から、
聖地巡礼のようなコンテンツツーリズム、自然や文化に触れるグリーンツーリズム、医療や検診のヘルスツーリズム、産業を学ぶスタディツーリズムなど明確な目的を持った旅へと、その楽しみ方が多様化細分化しています。
 
 
やはり上っ面だけをなぞるのではなく、その土地ならではの「物語」や「人」に出会うことで魅力は深まるし、お気に入りの場所は増えていきます。
 
 
 
 
「手作りコスメのネット販売はしていないんですか?」
 
こんな質問に、ツアーディレクターの大岡千紘さんが笑顔で答えてくれました。
 
「やってないです。ここに、東栄町に、来ていただくことに意味があるので」と。
 
 
 
 
「naoriなおり」のようなビューティツーリズムが、東栄町以外にもあるのかどうかは知りませんが、日本で唯一のセリサイト採掘場所である東栄町だからこその「特別な物語」には、愛知県設楽郡東栄町しか出会えないのです。
 

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