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ステキな孤立 小松左京「アメリカの壁」を読んで

本から考えてみる

ベトナム戦争で疲れきったアメリカのことを、40年前、小松左京はこんなセリフで表現していました。

 

「アメリカってのは躁鬱型文明で、躁期が終わって、鬱病期にはいったのかも知れん」て。

 

トランプ時代を予言していた!とかで急遽発売となった「アメリカの壁」(電子書籍のみ)を読みました。

 

 

 

<正体不明の壁>によってアメリカが完全に外の世界から遮断、孤立しているにも関わらず、大統領(モンロー!という名)は、それをチャンス(!)とばかりに喜んで受け入れ、ステキな孤立を目指していく、という物語です。

 

「孤立させられても、アメリカはアメリカだけで未来をきりひらいていける力を持っている。アメリカは生きのびる。アメリカには未来がある。そして、アメリカにはまだ宇宙ものこされているのだ」

 

なんてことも、大統領に言わせています。

 

 

2017年のあの人の、発令や言動は、威勢が良すぎてそう状態ぽいけれど、案外これまでのアメリカが果たさざるを得なかった役割にうんざりのうつ状態に入ってしまっての流れの末のものだったのかもと、この小説を読んで感じてしまいました。

 

銃を持つ民主主義―「アメリカという国」のなりたち (小学館文庫)

銃を持つ民主主義―「アメリカという国」のなりたち (小学館文庫)

 

 

 

首都消失 (上) (ハルキ文庫)

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首都消失 (下) (ハルキ文庫)

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物体O (ハルキ文庫)

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